ボリビア旅行2013

ボリビア旅行番外編:実用(になることがあるやもしれぬ)情報

これまでの旅行先はアフリカやインドなど、中高年や女性の一人旅で選ばれそうもない場所ばかりでしたが、今回はウユニとマチュピチュという人気スポットも含まれていたのでした。そこで、ひょっとして、お役に立つかも?という実用情報をまとめておきます。

1.高山病

ボリビアもペルーも、有名観光地は標高が高いところが多いのです。だいたい2500メートル(70歳以上は2000メートル)から上は高山病に注意するようにと言われますが、そもそも高度に強いか弱いかは体力にも運動能力にも無関係なので(ふだん鍛えていても全く関係ない)、高山未経験の人の場合、標高がどう影響するか予想できません。予防薬の服用という方法もありますが、それで絶対大丈夫という薬ではないようです。

ですから、高山病を予防するいちばん確実な方法は、徐々に体を慣らすことです。それで、今回の旅行では、ラパス(国際空港のある場所が特に高く、標高4000メートル!)からではなく、南の低地のサンタ・クルスから入国したわけ。そこから1週間ぐらいかけて4000メートルまで上げて行きました。

マチュピチュが目的地であれば、国内便でクスコ(3600メートル)に降りたら、クスコには滞在せずに、すぐにオジャンタイタンボなどのマチュピチュの近くの低いところに移動し、そこに宿泊するといいですよ。

2.食事

女性1人で外食をしにくい雰囲気の土地柄の場合もあるので、旅行中は食べ物に重点は置きません。そもそも普段から、自宅でだらだら料理して食べるのがいちばん旨いという、グルメとは真逆の食生活だしさ。

でも、なぜかこの旅行では旨い食事ができたんだよなあ。ボリビアという国が居心地が良くて、外食しても自分の家で食べているような気持ちになれたからかもしれない。

Coca_tea

まずはコカ茶。ティーバッグなんかはダメよ。こういう風に乾燥した葉を湯に入れて、クチャクチャさせて飲むのがおいしい。

Soup_tupoza

ボリビアはとにかくスープです。

Food_tupiza

メインの料理も、このようにスープっぽいものは美味。肉の塊や、スパゲティなどの外国から持ち込まれた料理は、恐ろしいほど不味いことがあるので、注意。

Food_isladelsol

魚は食材さえ良ければOK。

Food_ollan

ペルーはセビチェというシーフードサラダ風の名物料理をはじめ、おいしいものが多かったなあ。これはオジャンタイタンボの駅ホテル付属レストランの料理。ご飯のように見えるのはキヌアという雑穀で、このレストランの畑でとれたものだと思う。

3.いろいろな値段

ボリビアは何でも安い。ペルーは日本とあまり変わらないと思った方がいいでしょう。たとえば、500~700円ぐらいでボリビアなら夕食が食べられますが、ペルーでは朝食の値段。スクレのすてきなホテルは1泊4000円。オジャンタイタンボのすてきなホテルは8000円。ボリビアのミクロとペルーのコレクティーボを同距離で比べると、ペルーはボリビアの1.5倍ぐらい。

超例外はマチュピチュ周辺で、もう~噴飯ものの高さです。列車を待つ間、ビュッフェ形式のレストランで昼食をとったら、60ソル(2200円)!ホテルは宿泊料が米ドル表示で、ビジネスホテル程度のレベルでも150ドルぐらい。

チップは両国とも、もともとそんな習慣はなかったのが、米国人観光客が来るせいで観光地では定着してしまったという程度ですので、普通の町のレストランならチップを置く必要はありません。

観光客相手の商売の場合はチップを払うのが普通なようです。ウユニのツアーでは、車2台の仲間全員でまとめて(1人100ボリ[1500円]ぐらい?)、ドライバー/ガイド2人と調理人の女性にチップを渡しました。

チチカカ湖のイスラデルソルでは、島に上陸したところで150円、遺跡で100円という具合に、島全体として観光客からサービス料に相当するものを徴収し、それ以外は一切チップを払わないように、という仕組みになっていました。それを知らずに、「わけのわからない料金をとられた」と怒る観光客がいますが、チップ代わりですので、理解してください。

4.おみやげ

ペルーはアルパカの毛で作った帽子など、良質な品物がありますが、それなりの値段がします(小物で数千円ぐらい)。ボリビアは手作りの民芸品を安く買えるので、できれば専門店や博物館付属のミュージアムショップで、高級品を買うといいと思います。

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これは手作りだけど中級ぐらいで、3000円ほど。

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透明アクリル板に挟んであるので光が反射してしまっていますが、こちらはスクレの民芸博物館のミュージアムショップで買った高級品。作品というレベルで、産地の村の名前が入ったラベル付き。上のものより3割ぐらい小さいのですが、5000円以上したと思う。

こういう小さいタペストリーは、土産物屋ですごく安く売っていますが、機械織りであることが一目でわかるような代物なので、ケチらずに、いい物を買うことをお勧めします。

5.その他

どちらの国でも、バスの発着所で空港税と同じような税金を徴収します。20~30円程度ですが、バスの切符とは別に支払うので、忘れないように。旅行代理店を通じて切符を購入した場合は、含まれているかもしれません。

ボリビアからペルーまでのバスは、最初に一括してバス代を支払ったのですが、ペルーのプーノで形だけ乗り換えということになり(同じバスですが)、また窓口でパスポートを提示し、別の切符が発券されました。どのバスもそうなのかは不明。

旅行先とは関係ありませんが、今回、アメリカン航空を使ったので、米国内で乗り換えがあり、セキュリティチェックが、そりゃあもう大変。聞きしに勝るというレベルでした。特に失敗したなと思ったのは、米国内2都市に寄る便があり、その2都市間が国内便扱いになってしまったのです。ということは、入国審査があるわけ。長蛇の列で、乗り継ぎ便に乗り遅れそうになり、空港内を走ったよ。

これからは、どこに行くにも、米国は可能な限り避けたいなあと思った次第。

 





ボリビア旅行30:日曜は公園でダンス

6月2日(日)

いつも通り、旅行の最後は国際空港がある都会をブラブラします。今回はペルーのリマ。

クスコからリマまで国内便で(チリ航空だけど)飛び、空港に荷物を預けた後、空港と市内の中間にあるラルコ博物館を見学(30ソル。1100円!高っ!)。スペインに征服される前のインカ時代などの考古学的発掘品が展示されています。表側の部屋には金の仮面などの有名な所蔵品が並びますが、ちょっと横の狭い通路を入ると、ケースの中に膨大な点数の陶器が詰め込まれています。

Museum141027

素朴なものですが、1点1点に味わいがあり、金銀や宝飾品よりもこちらの方が面白いかもしれない。

ここからタクシーで市内へ。まずは書店に寄ってリマの地図を買い、ぶらぶら散歩。ちょうど日曜日だったので、町中は人でごった返していました。人の波に乗って大通りを歩いて行ったら、おお、海が!ここまで来て気づいたのですが、ボリビアが陸風国なので、久しぶりの海だったのでした。

Beach141028

おみやげを買うために2~3キロ歩いて(タクシー代がもったいなくて・・)マーケットに行ったついでに小さい食堂に寄り、リマ名物のセビチェ(シーフードマリネに玉ねぎなどを加えたサラダ風料理。最近は日本のレストランでもよくありますね)で昼食。

腹ごなしということで歩き始めたら、大小の公園が次々と現れ、それをつたい歩きしているうちに結局、暗くなるまでガンガン歩いてしまった。なぜかいつも、こういうことになるなあ。

公園の1つには、円形にくぼんだ場所が作ってあって、音楽が流れ・・・


音楽をかけている人にお金を払うと、ずっと踊れるみたいだったよ。

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ペアで踊る人もいれば、

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1人で踊る人も。ちなみに、この方の長~い鼻!インカ時代の絵に、こんな鼻をした顔が描かれていたような・・。

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みんな楽しそう。周囲の階段に座って見ている人も多くて、踊っている人たちの連れかなと思ったら、そうでもなさそう。私と同じ観客なのね。

さて、笑顔を見ながら今回の旅行も終わりです。ペルーは料理がおいしかったし、マチュピチュや歴史を感じる町並みも良かったけれど、やっぱりボリビアの方が私には合っていたかな。

人がぼさーっとしていてね。犬たちも可愛かった。南米最貧国なんだけど、そもそもスペイン人に征服されてからこのかた、貧乏でなかった試しがないんだから。ここ10年ぐらいが初めてのチャンスなんですよ。「これからだ!」という雰囲気をヒシヒシと感じました。



ボリビア旅行29:古都クスコ

5月31日(金)

早起きして列車を撮影してから出発。町の中心にコレクティーボが数台停車していたので、そこにいる人にきくと、クスコ行きを待つよりも、ウルバンバ行きに乗り、そこでクスコ行きに乗り換える方が早いとのこと。オジャンからウルバンバまで40分ぐらい。7.5ソル(300円弱)。

乗り換えでは、ウルバンバという名前に、なにやらひなびた響きがあるものだから、のんびり気分でいたら、全然そんなことはなく、クスコ行きのコレクティーボに数十人が殺到。ちょっとまごついたけど、周囲から押されるようにして、ところてんのようにスルリと、まんまと乗ってしまいました。大きい荷物を持ってるのに!ウルバンバからクスコまでは1時間ぐらいかかったのに、なぜかこちらの方が安くて6ソル。

クスコでは観光の目玉でもあり、町の中心でもあるコリカンチャ(インカ帝国の太陽神殿)近くに宿を予約してあったので、隣の席の男性に、発着所からの道をたずねたら、終点よりも少し前で降りれば近いと教えてくれました。

たいへん的確なアドバイスで、たぶん300メートルぐらいしか歩かなかった。でも、標高3600メートル(富士山頂並み!)だから、ここまでの長い旅行で高度馴化していなかったら、荷物を背負って歩くのはキツかったかもしれないなあ。

コリカンチャ。これです。

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ここを征服したスペイン人達による破壊と略奪で、神殿は跡を残すのみとなり、サント・ドミンゴ教会という教会が建設され、今は一部が博物館として利用されています。

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ここからチョコチョコっと路地に入ったところが今回の旅行で最後の宿になるウナイタンボホテル(正式にはUnaytambo Boutique Hotel)。シングルで75ドルでした。

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昔の邸宅を改築したのかな?この写真でもわかるかもしれませんが、2階の床が波打っているのであります。

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ね?どうしてこうなってしまったのか不明ですが。部屋の内装はなかなか可愛らしいんだよ。

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でも、やっぱりなんだか波打っていた・・。窓の下は路地です。夜はいい雰囲気でした。

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クスコは「古都」という呼び名がふさわしい、洗練された情緒のある都市。この市街全体がユネスコの世界遺産に登録されています。かつてインカ帝国の首都だったのだそうで、巨大な石を「カミソリの刃一枚通さない」と言われるほどきっちり組んだ石垣などが残っています。こちらはカテドラル(大聖堂)。これもインカ時代の神殿の跡にたっている。

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ラパスほどではありませんが、市中は階段や坂道が多く、急ぐと体に良くないよ。この地方の中心地ですが、観光地としての性格も強いので、昔の建物を上手に改築して、博物館や店舗として利用しています。

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これは町の中心の広場ですが、この日は学校の教職員たちがデモを打っていました。広場を囲んでいる建物の中は店舗。

デモがあったせいなのか、交通整理の警官が出ていたのですが、こんな方も。

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う・うう~ん。こういうの好きな男子も、いそうじゃないすか?

インド北部のヒマーチャルプラデーシュとかラダックもそうだったけれど、標高が高いところにある都市はいいですよ。どこも落ち着いていて。大騒ぎとかは似合わない・・と言いますか、ちょっとやりにくい。なんかこう、激高したり、興奮したりすると、そのまま呼吸困難でぶっ倒れてしまいそう。デモも、のんびり。楽隊はついていたけど。

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食のレベルもかなり高いようでした。昼食をとった Granja Heidi というレストランはヘルシーで旨!でも、前日のステーションホテルでの食事と同じく、値段は高!38ソル(1500円弱)!

前にも書いたように、ペルーはボリビアよりもはるかに生活水準が高く、食べ物はスープ以外はペルーの方が格段に勝っておりました。ただ、高いのがねえ・・。

 




ボリビア旅行28:ステーションホテル

オジャンタイタンボで降りて、そこからホテルへ向かうという段取りですが、実は今回は「向かう」必要はなし。駅構内にホテルがあるのだ。

私の旅行では宿泊にはお金をかけませんが、できれば最低1箇所、中を見てみたいなと思えるホテルに泊まることにしています。今回はボリビアでは例の博物館のようなホテル。ペルーではここ、エル・アルベルゲ(El Albergue - albergueはホステルという意味)がその目玉ホテルです。あ、Vimeoに宣伝の動画があった。

ちなみに、ボリビアは南米最貧国で、ペルーの国民1人当たりの国内総生産はボリビアの倍以上です。マチュピチュは大観光地だから別格としても、それ以外でもペルーでは何もかもが高くて、旅行の最後に4日間立ち寄っただけなのに、「か・・金が飛んでいく~」という感覚。ホテルも高かったなあ。

さて、列車から降り立ち、駅の外に出て、ホテルの入口を探したのですが、どこにも見当たらない。あれれ?と首をかしげ、ちょっと思案したら、わかりました。駅から出てはいけなかったのだ。また駅構内に入ったら、駅舎のように見える建物がホテルでした。

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客室はこんな感じ。右にあるのはドアではなく、窓です。外の張り出しは上の写真のようになっていて、内側に木の扉がついている。

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オーナーが画家とのことで、廊下に作品を掛けたり、外廊下に巨大な壺を置いたり、趣味の良い内装です。

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レストランが併設されていて、なかなかのお味でした。

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でも、このホテルを選んだメインの理由はこれ。

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客室の写真にある窓を開けると、眼下に列車が停車しているのでした。

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前の列車が出た後に入線してきたのは、最高級豪華列車のハイラム・ビンガム号。

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5月31日(金)

翌朝、観光列車ではない普通の鈍行列車に乗車する修学旅行風の学生たち。

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こちらは観光列車の乗務員の皆さま。寒そうでしょ。早朝なんです。

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寒い中、数十分待った後に、ようやく出発進行。

ボリビア旅行27:日系ブラジル人

往復両方の車窓から撮った動画を編集しました。

終わりの方に音楽が流れますが、観光列車なので、帰りの車中では音楽と伝統舞踊のサービスがあるわけ。ただし、ダンスはショボくてガッカリ。ついでにお土産販売もあり、ペルー鉄道は商売人です。

帰りの列車も最前列の席を取れて、ウハウハして窓の外を見ながら出発進行を待っていたら、「日本人?」と、日本語でお声がかかった。

振り向くと、定年退職後とおぼしき小太りのおじさんが、隣の座席に座ろうとしているのだ。

う~ん。いや、ここは正直に告白しましょう。挨拶も何もなく、突然、「日本人?」と言われて、ムッとしてしまいました。「中年女の一人旅かあ。哀れなもんだな」と鼻でせせら笑う団体旅行客のオヤジという絵が、脳内いっぱいに広がってしまって。(団体旅行オヤジに対する偏見かも)

でも、「はあ、そうですけど・・」と言いながら、座席についた相手の顔をあらためて見たら、なんだかオドオドした表情。あれ?と思ったところで、列車が動き始め、私がますますウヒャウヒャしたら、おじさんも破顔一笑!なんだかいい感じ。

2人ともカメラを取り出し、しばし写真撮影。

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(写真をクリックすると拡大)

落ち着いたところで、おじさんが

「私はね、ブラジル人ですよ」

おお!そうだったのか。だから、ぶっきらぼうな言い方になってしまったんだ。でも、それにしては日本語が上手だよ。「話しかけられたときは、日本人だと思いましたよ」と言ったら、「いやいやあ」と首を振り、あながち謙遜でもなく、いかにも自信がなさそうな様子。

日系2世で農学の専門家。主に公務員として農業試験場などで働き、30年ほど前に日本の群馬県で研修を受けたので、それまではカタコトだった日本語を話せるようになった。

「それでもねえ、なかなかです。言いたいことが言えない。ぼくの妻も娘も日系ですが、日本語はぜんぜん話せません」

後ろの席に、奥さまと娘さんがニコニコして、座っておられました。いい家族だなあ。娘さんは放射線科のお医者さんと、優秀なご一家でもあるのだ。

「定年退職するまで、旅行はしたことなかったです。定年退職してから、旅行するようになって、初めて旅行の楽しさがわかりました。娘は英語ができて、インターネットを使って準備してくれるから、ぼくは何もしない(ウフフと微笑)。パリ、マイアミ、いろいろ行きました。パタゴニアは良かったです!景色がね。良かった!いろいろ行っても、次々と行きたいところが出てきます。いや、本当に楽しい」

口先だけではなく、いかにも楽しそうで、すれ違う列車を「うまく撮れました!」と、大興奮。

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これは途中の駅。上りと下りがここですれ違う。普通の鈍行の列車なら、ここで乗客の乗降もするのかな?

「仕事をやめてから、こうして旅行ができて、私は幸せです」と彼がシミジミと言うのは、そもそも貧困層が多いブラジルで、一時は急上昇した経済が下降し、経済的に苦しい人が多いからでしょう。若者が就職難で大変だそうです。「大学を出ても、何も!全く!仕事はない!」のだそうで。

いかにも2世らしい発言もありました。

「日系人は社会で活躍しています。弁護士、医者、技術者、日系人がとても多い。何も恥ずかしいことはないです」

彼よりも後の3世、4世は、アイデンティティが完全にブラジル人で(日本語も話さないし)、「日系人として恥ずかしくない」という感覚は、たとえば彼の娘さんには、全くないそうです。そりゃあそうだよね。どの国から移住してきた人もブラジル人というアイデンティティを持たないと、国として、まとまれないしね。

「でも、日系人に政治家はいません。日系人は政治はダメです」とのことで、国を牽引するような存在ではなさそう。

ご一家は終点のクスコまで乗るということで、途中のオジャンタイタンボで、さようなら。

娘さんに英語で「お父さん、日本語がとても上手ですね。日本人かと思いました」と言ったら、娘さんがすごく嬉しそうに、「そうでしょ!上手なんですよ」と。お父さんご自身は、ちょっと顔を赤くして、日本語で、「そんなこと、ないんですよ。下手ですよ」なんて言っていたけれど。

ボリビア旅行26:ワイナピチュに登る

ワイナピチュ山は、かつてインカの神官が毎朝頂上まで登り、ご来光を礼拝していたといわれる山です。つまり、毎日登れる程度の、いわばマチュピチュ村の裏山といったところ。コースはこんな感じ。

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頂上を越えて裏まで行き、ぐるっと一周してくると、たぶん3~4時間かかると思いますが、頂上まで行って降りてくるなら、2時間もかかりません。私の場合は、上り35分、頂上で30分ブラブラして、下り30分でした。

ただ、登山というものを一度もしたことがないとか、普段、全く運動をしていないとか、そういう人はやめた方がいいよ。時間は短いけれど、勾配が急だから。それと、ワイナピチュ登山は午前200人、午後200人の人数制限があり、事前に予約が必要です。マチュピチュ入場の予約をするときに、登山もセットで予約をすると便利。

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途中に埋め込まれた保護区であることを示す標識。破壊行為は禁じられています。

ヘッホヘッホと登っているうちに、ガイドを連れたフィリピン人の青年と出会い、私とペースが合ったので、ヘホヘホしているくせに、オシャベリしながら登ってしまった。早い話が、2人とも話し好きで、息切れぐらいで話は止まらないのであった。

秋葉原が大好きな自称「オタク」だそうで、私がええ~という、ウンザリするような表情になったらしく(そんなつもりはなかったんだけど)、「秋葉原のことを言うと、日本の人はみんなそういう顔をするんだ。そんなにイメージ悪いかなあ」と、大笑いしていました。

ハアハアしながらも、なんてこともなく頂上。眼下に遺跡が。

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別の場所から撮ったら、遺跡がけっこう危なっかしい場所にあることがわかりました。

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急勾配なので、下りの足元注意です。石段の部分など、雨が降ったら滑って、格段に難しくなると思うので、短いコースだからとバカにしないで、ちゃんと登山用の靴を履いてね。

下りの途中で、ハチドリを見つけました。種名はたぶんアオミミハチドリ(Colibri coruscans)。

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下ってから、住居跡などを見学していたら、ご陽気なブラジル人観光客から、「俺の写真を撮れ」と強要され・・

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厳しい日射が石で遮られるので、屋内はヒンヤリして、なかなか居心地の良い住居です。

インカ文明は天文学が発達していたことで有名で、測量をしていた跡があるのですが、そういう場所では、ほぼ間違いなく、ツアー客が立ち止まり、ガイドさんが説明しているので、ちょっと離れたところで説明が聞けます。日本人のツアーでは日本語で説明しているから、そういう団体を見つけると便利よ。

さて、名残は尽きねど、日射と山登りで疲れたし、列車の時刻が迫ってきたので、マチュピチュ観光は終わり。最後に1枚。

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追記:注意事項がもうひとつ。前回も説明したように世界遺産に指定され、ペルー自体の保護区でもあるので、ゴミを捨てるなんて、めっそうもありません。ゴミ捨て厳禁!トイレはあるから大丈夫。

さらに、遺跡内での食事は禁じられています。そうは言っても、見学に早朝からお昼すぎぐらいまでかかるわけで、果物の持ち込みぐらいは大目に見てもらえるようです。アメを舐めるというのはいいかも。私は何も持って行かなかったけど。


ボリビア旅行25:マチュピチュ

オジャンタイタンボからアグアスカリエンタスというマチュピチュ観光の中心になる村まで、ペルー鉄道で行きます。切符は2カ月ほど前にネットで購入済み。大きな窓を通して前方が広々と見渡せる最前列の席をゲットしたのだ。ご予約はPeruRailのサイトでどうぞ。(動画は帰途の方の記事でアップします)

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なかなかのデザインでしょ。単線なので、すれ違うときは、

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作業員がヨッコラショと切り替えていました。

アグアスカリエンタスはウユニの町と同じで、観光のためだけに存在しているわけで、もう、丸っきり温泉場のような村です。まあ、マチュピチュのような世界的観光地ではしかたがないのだけれど。宿泊料金もうんざりするほど高い!

5月30日(木)
6時半に出たら、マチュピチュまでのバス停はすでに長蛇の列(バスのチケットは前日に買っておくと、あわてずに済みます)。でも、次から次へとバスが出るので、問題なし。ここから20分ほどで遺跡の入口に到着。

とても重要なことを書いておきますね。マチュピチュは世界遺産に指定されていますから、厳格な保護策が講じられ、1日のマチュピチュ遺跡入場者数と、遺跡内の山への登山者数は制限されています。絶対に予約して、チケットを握りしめて、遺跡へ行くこと!予約はペルー政府のサイトでもできることになっているのですが、クレジットカードが使えなくなったりとか、不都合が多いので、旅行代理店に頼んで取ってもらった方が安心だと思います。クスコに寄ってから来るのであれば、クスコの役所でも買えるようです。私はネットの旅行代理店で買いました。

さて、入場して少し歩いて、ここでもまた、ガンバッテ階段を登ると、こんな光景が。(写真はクリックで拡大します)

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うむむ・・あまりに有名な観光地なので、どんな写真を撮っても、「ああ、これね。知ってる知ってる」になっちゃう。ちょっとガッカリね。正面に切り立った細い山がありますが、そこにこれから登ります。

ちなみに、この15世紀インカ帝国の遺跡についての説明はWikipediaをどうぞ。そこにも書いてありますが、住民が少ないことなどから推定して、どうやら普通の町ではなかったようで、王族・貴族の避暑地とか、農業試験場とか、そんな役割を果たしていたようです。

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マチュピチュに行くなら、ぜひ早朝にお出かけください。太陽がグングン昇り、強い日射しを受けて、こんな風に影ができる様子を見ていると、われわれ現代人でさえ畏怖心にとらわれるほどで、インカの人たちが太陽神を信仰した気持ちが実感できるよ。

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今でも人が住めそうな雰囲気。石組みがきれいだねえ。

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ここにはリャマが放し飼いにされていて、どうやらこういう写真を撮るのが定番らしい。

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次回は山登りです。それにしても、今回の旅行は、まるで山登りに来たかのようです。そんなつもりじゃなかったんだけど。

ボリビア旅行24:プーノ→クスコ→オジャンタイタンボ

前回に引き続き、すぐに書こうと思っていたのに、ここでちょっとした疑問が。

どこで両替したんだっけ?

夜行バスで国境を越え、その後、途中のプーノでご飯を食べたので、その時点ですでにペルーの通貨、ソルを持っていた。それは確かなんだけど、国境でもプーノでも両替した覚えがないわけで。べつに思い出さなくてもどうということはないのだけれど、喉に小骨が引っかかったように気にかかり、旅行記を先へ進められません。

それが何日かして、スポーツクラブで自転車こぎの最中に(なぜだ?)、フワッと記憶が戻ってきた。

コパカバーナの教会の斜め前に雑貨屋があって、そこで買い物をしたときに、「ひょっとして、ソルでお釣りもらえる?」と聞いたら、ヒゲの爺さんが「ハイヨ」と当たり前のようにお釣りをソルでくれたので、そんじゃついでにと、両替もしてもらったのだった。

スッキリしたところで、ラパスからの地図を。

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矢印が太陽の島。こんな風に、チチカカ湖を国境が縦断しています。

さて、バスはチチカカ湖に沿って北上し、8時半、プーノのバス発着所に到着。ここで新しいチケットが出るという不思議なシステムになっていました。パスポートも提示したから、お金は払わないけれど、書類上、ここから先の乗車券を購入したことになったのかも。

プーノの発着所は、作りはボリビアのバス発着所と同じだけれど、設備が段違いに良い。待合所には椅子がズラリと並び、テレビまである。トイレなどのメンテナンス状態も良好。ボリビアとペルーの経済状態の差が、すでに明らかに。

ここで簡単に食事してから、バスに戻り、クスコまで6時間ほどです。同乗者はドイツ人など、欧州のバックパッカーたちで、皆さま、静か~に、iPadで読書をなさったりして。それを横目で見ているうちにウトウト。

途中、バスが停車し、外がザワザワしてきたので目が覚め、何事かと思ったら、どこか修理が必要になったようです。けっこう大変な修理だったらしく、なかなか動かない。でも、またウトウトしているうちに、いつの間にか走っていました。

5月29日(水)
5時50分、クスコの発着所に到着。3時間近く遅れたことになるけれど、予定では3時という、とんでもない真夜中に到着のはずで、少し嫌だったので、かえって良かった。

クスコの町には寄らず、ここからマチュピチュまでの間にある Ollantaytambo(オジャンタイタンボ)という町まで直接行き、そこの遺跡を見学してから、列車に乗ります。

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今回の旅行では、すでに高いところを通過してきたので、高山病の心配はなかったのですが、リマでペルーに入国し、国内線でクスコに飛び、マチュピチュ観光をする人には、これはお勧めの行き方です。

マチュピチュの写真を見ると、どんなに高いところかと思いますが、実は標高2400メートルで、高山病にはかかりません。でも、クスコが高いんですよ。3600メートル。だから、クスコは通過して、オジャンタイタンボからペルー鉄道に乗るのがベスト。

発着所からタクシーでコレクティボ(マイクロバスのペルーでの名称)に乗る場所まで、交渉して8ソル(300円ぐらい)。クスコの町中にあるのかと思っていたら、少し手前で、やけに近かったので、ちょっとボラれた感じ。

オジャンタイタンボまでの道沿いの景観がなかなか良いので、コレクティボに乗るときは、できれば窓側の席を選ぶといいかも。2時間でオジャンタイタンボ着。15世紀半ばのインカ時代に敷かれた石畳の道がいまも残る、とても気持ちの良い町。

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建築方式などは違うけれど、道を歩いたときの感覚が、インド最北端ラダックのレーとそっくり。標高が高くて(2800メートル)空気が薄く、石畳の道で、横に水路。

遺跡が上の方にあるので、またしても登ってしまいましたよ~。いやいやもう、登山に来たわけじゃないんだけどなあ。

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上から見下ろすと、町はこんな感じ。小さいね。

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正面のテラスは、インカ時代に段々畑として農耕に使われていた場所。

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昔の穀物倉庫跡。

ボリビア旅行23:ボリビアからペルーへ

コパカバーナの町に戻ってきました。ここから夜行バスで国境を越えてペルーのクスコまで行きます。まだまだ時間はたっぷりあるな~、オット、昼ごはんを食べそこねたのだった。ちょっとお腹に入れて・・ということで、だれも客のいないレストランに入ったら、庭に花期が終わりかけのバラが。

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「バラを摘むのは禁止」だそうです。それにしても、旅行前にひと踏ん張りして、スペイン語を勉強して良かったよ。勉強は大変だったけど、言葉がわからなくて困るということはなかったから。

食後、ぶらぶら歩いていたら、船着場へ続く道で、おお~い!と名前を呼ばれ、ギョッ!向こうから手を振りながら歩いてくるのは、なんとなんと、ウユニのツアーでもう1台の車に乗っていた化学会社にお勤めのドイツ人カップルではないか!男性の方には、ものすごい力を込めて握手され(普段からジムで鍛えていて、樽みたいな腕なのだ)、女性の方とは、ほっぺたをくっつけて、右、左、2回、チュッチュッ。

普段はあまり感情を表に出さないタイプの人たちなので、よほどビックリしたんでしょうね。ガイドを雇ってコパカバーナの観光をして、これから太陽の島へ向かうとのことでした。

2人と分かれた後、先日、時間がなくてきちんと見られなかった教会の内部をあらためて見学。

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出てきたら、おやおや。ここにも犬が。なんだか、どこに行っても犬と会うね。

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犬の写真を撮っていたら、また名前を呼ばれ、今度はアベちゃん!50リットルぐらいの大きなバックパックを背負って、カタツムリのようだぞ。

這いつくばって山登りをして、いつの間にか村を通り越してしまったという失敗談を話したら、アベちゃんも、あんな小さい島で、1本道なのに、どういうわけか、迷ってしまったあ、とのことで。湖を見下ろして写真を撮ろうと小さい丘に登り、そのまま戻ればよかったのに、先へ進む方角から下ろうとしたら、うまく行かず、なかなか下れない。

「遭難するかと思った!」

あそこで遭難したら、ちょっと恥ずかしいねっ、と大笑い。

アベちゃんと別れ、さて、あとはバスに乗るだけ、と思ったら、荷物を預けた事務所が閉まっていて、ずっと待っていたのですが、出発時刻が迫っても、だれも来ない。

うわっ、こんなことがあっていいのか!と、ヒヤヒヤしつつ、とりあえずバスが出る場所まで行ったら、チケットをチェックする人が事務所まで一緒に戻り、開けてくれたので、ホッと一安心。急げ急げ!と言われて、バックパックを背負って走る羽目になったけど。

6時半出発。夜行バスはセミカマというタイプで(カマはスペイン語でベッド)、リクライニングシートが快適です。

7時前に国境到着。ボリビアーノ通貨が少し残っていたから、イミグレの手前にある売店でお菓子を買って、イミグレでパスポートにスタンプ。さらばボリビア。

注:このバス(2000円ぐらいだった)ですが、ラパスの旅行代理店で購入した時には、ラパスからクスコまで通しのチケットとして全額を支払ったので、ずっと同じバス会社のように思っていて、この日、乗るバスがなかなか見つからなかったのです。でも、チケットに注意書きがあって、ラパスから来たのとは違う会社のバスだったのでした。注意書きはちゃんと読んでおくこと。

 

 



ボリビア旅行22:4032メートル

アベちゃんによれば、アルゼンチンの経済がかなり危ないという話。公定為替レートが1ドル=5ペソなのに、闇レートでは1ドル=8.5ペソだそうで。(ちなみに、これは1年前のことで、2014年6月現在では、公定レートが8.1までペソ安になり、闇レートでは11ペソを超えている・・。)

5月28日(火)
昨夜は何もすることがなく、9時に就寝してしまったので、今朝は夜明け前に一度、目が覚めましたが、そのままウトウトして、結局、6時に起床。

夜明けの湖を撮影。

Sunrise140620_2

あら、月が・・・・・・。

庭を散歩していたら、経営者の家のドアが細めに開いたと思ったら、またすぐ閉まり、なんだろうと見たら、

Cat140620

出してもらったのね。

ハチドリが花の蜜を吸いに来ていたのだけれど、ハチドリは吸うためにとまらないから、うまく写真を撮れないのだ。

Bird1406201

ようやく枝にとまったと思ったら、頭が切れてしまった。失敗。

Bird1406202_2

朝食までたっぷり時間があり、ゆっくりできるはずなのに、こんな具合にアタフタしているうちに、昨日とは逆方向から、今朝もロバ隊が到着。

Donkey1404201

今日は世話をする犬が付き添っていました。

Donkey1404202

飼い主の青年が商品を宿に納品している間、ロバたちは庭の草を食べます。

Donkey1404203

私に気づいて、犬はちょっと警戒モード。

これがとても優秀な犬で、宿から出てきた飼い主の姿を見ると、ただちにロバたちの足元を駆け回って集め、2分ぐらいでサササッと一列縦隊にまとめてしまいました。ロバたちも慣れているのだろうけど。パチパチ。

崖の下には子牛を連れた人が。

Cow140620

朝食を済ませてから9時に出発。ここから島を北へ縦断するハイキング。

View1406201

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途中にちょっとした遺跡もあり、そのまま歩き続ければ良かったのに、小さい山があるのに気づき、これはちょっと登ってみようかなと、セッセセッセと這いつくばるように登り、頂上制覇!

後で調べたら標高4032メートルとのこと。5000メートル以上の標高も経験していますが、車で行っただけで、山登りをしたわけではないので、これが私の山登りの最高記録ということになるね。実際は100メートルしか登ってないんだけどさ。ハハハ。

山を下ったところに村があり、そこで昼食ともくろんでいたのに、どこをどう間違えたのか、山の中腹をぐるぐると上り下りして、急斜面を延々と歩き続けてしまい、あれ?と気づいたときには、村をとばしてしまっていました。

1時半のボートでコパカバーナへ戻ります。

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