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第4回:インド鉄道でお茶を

4月14日(木)続き
インドが真夏にさしかかるこの時期、ただでさえ暑くてうっとうしいのに、デリーでは地下鉄工事が山場を迎え、中心街で あるコノートプレースあたりはデコボコと煙モウモウで、最悪の環境。その中、黒い汗を流してフラフラしながら歩きつつ、「こんなことしてるのは観光客だけ だよ」と思ったら、そうでもなかった。暑い中、がんばる人たちがいました。

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どうも見慣れた光景で、とても小さいけれど、いちおう政治集会みたいです。規模は小さいが、ご覧の通り、おっさんたちは熱い!私と同じくヒマ人らし い男性が足を止めたので、何をしているのかたずねたら、船舶用燃料が値上がりしたとかなんとか、そんな問題で、その業界関係のおっさんたちが集会とデモを 打ったのだそうです。インド人は議論好きで政治好き・・なんて言っちゃいけないな。好きでやっているわけではなく、政治を持ち出さなければならない問題 が、頭がクラクラするほど、次から次へと持ち上がる国なのでした。

Cpim0218 そんなわけで、いまだにこの懐かしいマークが見られる国でもあります。ご多分に漏れず、インドの共産党もだいぶ前に、共産主義に忠実な派、資本主義も取り 入れつつという派、その他にもありそうですが、まあとにかく、いろいろ分裂。これは Communist Party of India (M) のMでわかるように、マルクス派です。右のヒンディ文字がカッコいいね。

列車の予約はインターネットで入れたのですが、ニューデリー駅近くのインド鉄道事務所で切符を受け取ることになっていました。いちおうニューデリー駅まで行き、どこかな~とあたりを見回していたら、中年の男性に「どうしたの?」と聞かれ、事務所の場所をたずねたら、

「ああ。いっしょに行ってあげますよ」
(むむ・・。これが噂に聞く tout というやつかしら・・?)

ちょっと説明すると、インド旅行に付き物なのがこの tout(タウトゥと発音する)です。旅行代理店の回し者とか、オートリキショーやタクシーの運転手とかで、詐欺というほど悪質なものでもないのだけれ ど、自分が契約している店にむりやり観光客を連れて行き、手数料をもらうことを仕事にしている皆さんです。

たぶんそうだろうなあと思いつつ、どんなことを言うのか興味もあったので、ちょっとついて行ったら、鉄道事務所らしき建物の前を通過しようとする。

「あれ、ここじゃないの?」
「違う違う。そこはインド鉄道の別の部門」

嘘ばっかり。でも、

「年はいくつ?」(驚いてはいけません。インドでは、初対面の女性に年齢をきくのは全然オッケーなんだよ)
「50だよ」
「ははあ。それぐらいだと思ったよ」
「だめじゃん。もっと若いと思ったってビックリしてみせなきゃ」
「ハハハ」

なんて話しながら、そのままブラブラついて行ったら、案の定、いろいろな国の国旗が描かれた看板が見えてきました。

「あのね。私は旅行代理店に行く気はないから」

と言ってバイバイ。背後で「列車とホテルをパッケージにすると安いよー」などと叫んでいたけれど、そのままチャカチャカと先ほどの建物に戻りました。

中に入ると、さすがにそこは(たぶんコンピュータを使うから)エアコンがかかっていて、一息つける状態。そこで若い男性に切符引き替えのためのプリ ントアウトを渡したら、係の人が席をはずしているとかで、ちょっと待っててね、と言われ、丸椅子に腰を下ろし・・たところへ、その兄ちゃんがコーヒーを 持ってきた!

ひえー。なんという歓待!国営鉄道だから、ここはお役所みたいなもんなのに。世界中にほかにこんな役所があるでしょうか、と一瞬、感銘を受けそうに なったけれど、いや待てよ。コーヒーを持ってきたということは、それを飲むだけの時間、待たされるということではないか!とガックリ。

でも、ただのコーヒーの威力はすごい。飲んでいたら、あっという間に時間が過ぎ、15分ぐらいで係の爺さんがひと抱えもある黒い表紙の宿帳みたいなものを持って登場。バサッとそれを開き、ここにサインね、と言われたので、覗き込んだら、それはなんと、手書きの帳簿!

クラクラしました。だってね。インターネットで予約を入れているんだよ。そのデータはデジタルのはずなんだよ。それをわざわざこの爺さん(または誰かほかの人)が帳簿に書き写し、それに私がサインするという、このシステムは何なのか?

でも、ま、いいか。これでちゃんと切符が受け取れたんだから。コーヒーも飲めたし。ノープロブレムね。

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