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第4回:山岳列車でシムラまで

2日目:8月25日(金)

ウイ~ンという音と共に車内の照明が点灯し、うっすら意識が戻ったけれど、まぶたが半分上がったぐらい。周囲で人がゴソゴソ動き始める。窓の外を見 ると(エアコン付き客車の窓ガラスは日よけのための色つきで、よく見えないのですが)、まだ真っ暗で、いつ降り始めたのか、大きな雨粒が窓を激しく打つ。

ふわああ。でも、照明が点いたということは、そろそろ着くんだわあ。やれやれっと。歯みがきでも・・あれ?歯ブラシどこ?

と、ここで、薄皮を一枚ずつはがすように、少しずつ記憶が戻ってきた。夜中に寝返りを打った時に、洗面用具を入れた袋を蹴り落としてしまったのだ。取りに降りないと・・と思った記憶は、おぼろげながらあるんですが、そこから先が・・。

あわててカーテンを開けて通路を見下ろす。影も形もありません。下の寝台は空いていたので、下に降りて、そこも調べてみたけれど、なし。ま、どうせ足りないものもあったし、Shimla(シムラ)についたら薬局で一式買いそろえるってことで。

Kalkast夜明け前の5時。終点のKalka(カルカ)に到着。どしゃ降りの雨がトタン屋根を激しく叩く。キオスクでRs3のチャイ。雨音を聞きながら飲むチャイは甘く、熱く、うま~。なぜチャイは立ち飲みがうまいのかなあ?

ここで約76センチという狭軌の列車に乗り換えます。toy train(おもちゃ列車)なんて呼ばれてしまうこともあり、確かに小さいのですが、土地の人が日常的に使う、れっきとした列車です。それどころか、標高 650メートルのカルカから2000メートルを超えるシムラまで、途中102個のトンネルを抜けて駆け上る実力のある山岳列車。愛称だというのはわかるけ れど、toyは失礼だよなあ。

Himalayanqueen1_1

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昨年はシムラからの下りに乗り、その時は普通列車だったので、たったRs20だったのですが、今回は夜行列車とうまく連絡しているということで、 Shivalik Expressという5:30発の急行に乗りました。急行だし、椅子はフカフカだし、朝刊と朝食つきだから、ということで、Rs326という、鈍行と比べ ると「いいお値段」。下界が猛暑期の5月、6月はこのあたりの観光シーズンで、切符を取るのが難しいと聞いていましたが、今はシーズンオフなので、空席が ちらほら。観光客がほとんどかと思っていたら、そうでもなく、私のお隣さんは会社員風、通路をはさんだお隣さんは商店主風。

Barog_1

元を取らなくてはねーと、朝刊(TIMES OF INDIA)は政治欄から芸能欄まで全部読み、ポット入り紅茶とビスケットのおやつも残さず食べて(*脚注)いるうちに夜が明け、雨は小降りに。これは急 行列車の唯一の停車駅Barog。ここで朝食(パンと野菜コロッケ)を積み込む模様。少し停車するようなので、足を伸ばしに降りる乗客が多い。

Barogmonkey

ホームに降りると、雨はほとんどやみ、サルたちが活動を始めていました。「ほらほら、そこにもいるよ」と、そばで教えてくれる声がして、振り返ったら(と言うより、振り仰いだらですね)、ボヨヨン君でした。「この列車、面白いねえ」と、わりと気に入った様子。

*脚注:新聞を読んだりご飯食べたりということは、その時はごく当たり前の「日常的行為」だから、写真を撮ったり記録を残したりするのを忘れがち。 こうして日記を書く段になって、「あ~朝食を撮っておけば良かった」とか「面白い記事があったのになあ。なんだっけ~」と、後悔する。むしろ名所旧跡や風 光明媚な自然の景観なんてものは、ほかにもたくさん情報があるし、自分でオソマツな写真を撮る必要はなかったりする。

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