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第43回:心配なタイプ

Gokarna0204ノホホンと楽しかったゴカルナ滞在も終わり、今日はバスでゴアまで行き、ムンバイ行きの夜行に乗ります。

バスの発着所に来たら、こんな女性を見かけました。この服装はインドでは珍しい。デリーやムンバイのような大都会には、先進国と同じような服装の女性もいますが、それはごくごく少数の例外で、インドでは肩を出す女性はめったにいません。

ゴカルナには漁村という一面もあるので、漁業を営むカーストの女性特有の服装かな。それとも、そもそも民族が違うのか。

乗ったバスは、海辺の道路を走り、

Sea0204

マルガオというゴア州の駅に到着。観光地として有名なゴアの駅ですから、予想通り混雑していた。でも、ラッキーなことに、ここには外国人専用窓口があったのだ。

そこの列に並んで、前にいた外国人の若者たちの話を聞くともなく聞いていたら、コチョコチョと肩をくすぐられました。へ?と振り返ると、ぷっくりし た真っ白な顔に、薄~い水色の目、髪もほとんど白に近いブロンドという、明らかに北欧から飛んできたばかりという50前ぐらいの男性が、こわばった口元に 必死で笑みを浮かべようとしている。

(う~ん。こういう人間が一人でインドに来ちゃダメだよね)と思いつつ、ま、聞かれることはわかっているので、

「何でしょうか?」
「あ・・あわ、あわ」

グシャッとなった列車予約用紙を差し出します。それは半分ぐらい記入してあり、それを指でトントンとつつきながら、

「わたし・・えいご・・ダメです。わたしは・・それで・・わからない」
「あ、はいはい。記入方法が知りたいんですね。あ、ここはね、あなたの名前じゃないんですよ。ここは列車の名前」

身ぶり手ぶりで列車を表して、NAMEと言うと、わかったみたい。うれしそうに、ウンウンとうなずいている。

「それより、そもそもどこに行くの?」

ケーララに行くというので、それなら窓口で「ケーララ!」と言えば、窓口の人が次の列車を記入して、降りる駅も教えてくれるからと、またしても窓口を指さしたり、用紙に記入する身ぶりをしたりして、何も心配はいりませんよ、と。

「No problem!Don’t worry!」

両手の親指を天に向けると、彼は目をまん丸くしつつも、ウンウンと何度もうなずきます。

「じゃ、ね」と、さっさと切り上げようとしたのですが、相手は相変わらずアワアワして、唇をふるわせつつ、

「私はフィンランド」

とか言い始める。いや、ま、袖すり合うも多生の縁というのはわかるけれど、実は私はこういうタイプが苦手。困っている人がいれば助ける。それはやぶさかではありませんが、あまりに哀れっぽい人というのが、私は苦手なんですよ。直視できない。

すでに分別があるはずの年で、言葉の通じない途上国に、パッケージツアーも使わず一人で来て、どうやらインドに関する予備知識もほとんどないらしい (ゴアとケーララの位置関係を、この人は知らなかった)。普通じゃないよなあ。しかしまあ、インドですから、こういう無防備な人ほど、なんとかなったりす るからね。

ちょうどその時、前にいたジャマイカ男性とスウェーデン女性のカップルが、ハンピについて聞いてきたので、冷たい私は渡りに船とばかりに、クルリと彼に背を向けてしまったのでした。

フィンランドのポニョおやじ。あの後、どうなったかなあ。せめて「日焼け止めをつけるように」ぐらい、アドバイスしてあげれば良かったかな。

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