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第5回:デリーで慢心する

4月15日(金)

ここは認めるしかないでしょう。そうです。私は慢心していました。「いい気になる」というやつです。

前年に南インドを旅行し、インドは経験済みでしたが、南インドはもともと評判のいい地域。でも、北インドについては、「悪い奴らでいっぱい」とか 「ぼられる」とか「密室に連れ込まれて宝石を売りつけられる」とか、怖い話をいろいろ小耳に挟んでいたので、かなりビクビクしてデリーに到着した私だった のです。

ところが、前回ご紹介したように、tout も大したことないし、オートリクショーの運賃も、ゲストハウスの女主人からは「コノートプレースまで40ルピー」と言われたのに、30ルピーで行ったりし て、鼻高々。わずか10ルピー(30円弱)で鼻高くするなよおと言われるかもしれませんが、こういうのは得意になるんですよ。

「土地の人は40で行ってるみたいなんだけどさ、運ちゃんと交渉して30になったよ」

一生に一度でいいから、さりげなくこのセリフを吐いてみたいと切望する個人旅行者がどれほどいることか!

そんなわけで

デリー、大したことないじゃん!

それに、帰り道がわからなくなって、住所が書いてあるゲストハウスのカードを持って、同じところをグルグル回っていたら、車で通りかかった青年がカードに気づいたようで、ゲストハウスまで送ってくれたんですよ。

デリー、親切じゃん!

たかだかこれだけのことで、なんだかすべてがうまく行くような気になってしまったのです。しかし、好事魔多し。緊張感が緩んだのがまずかったあ。

まずはちょっとした失敗から。

フマユーン廟(こちらで神谷さんの写真をご覧ください)というイスラム建築を見学しようと、例によってオートの運ちゃんとナンジャカホンジャカと交渉。納得できる値段にまとまり、フンフンと鼻歌を歌っているうちに到着。料金を払ってオートを降り、入口まで行って、ハッと気づいた。

違う・・。

違う遺跡だった。フマユーン廟の周辺は庭園になっていて、そのはずれにある遺跡の前で降ろされてしまったのでした。気づかないこちらがバカなんだけ どさ。しかたなく、そこもいちおう見ましたけどね。でも、35℃の炎天下、日陰がゼロの中、フマユーン廟までの数百メートルを歩くのは、しんどかっ た・・。

これでちょっと気を引き締めれば良かったんだよなあ。でも、ゲストハウスに帰って、女主人に今日の夜行でパタンコットに行って、そこからバスでチャンバに向かうと話したら、

「あら。私の母の一族が昔、チャンバに住んでいたのよ。きれいな所。涼しいし。いいわねえ」

これでまた、いい気になってしまった。ふふふ、私の選択は正しかったね。

さて、夜になり、たっぷり1時間も余裕を見てニューデリー駅に到着。右往左往する人の波をぼんやり見ているうちに、出発時刻の9:10が迫ってく る。でも、アナウンスがない。準備が遅れているのかなあ・・と思いつつ、さすがに9:00になると、これはおかしいと不安になり、窓口でたずねると、

「その列車はニューデリーじゃなくて、古い方のデリー駅始発だよ」

グワーン!

「2キロぐらいあるから、もう間に合わないな」

グワグワーン!!

「ちゃんと切符に書いてあるだろ」

グワグワグワーン!!!

あきらめるしかないです。次のパタンコット行きは早朝。それに乗ることにして、マスターペイイングゲストハウスは予約がいっぱいだし、今夜は駅の近くで1泊するしかない。ああ~、夜のデリーで宿探し。泣けるナア。メソメソ。

蛇足:「インド旅行2006」でご紹介したように、今は地下鉄があるので、このゲストハウスへも、ニューデリー駅からデリー駅へも、オートを使わず に地下鉄でラクラク行けます。便利になったのはデリー市民にとっても観光客にとってもうれしいことだけれど、オートのおっちゃんたちにとっては打撃だった んだろうなあと思うと、なんだか悲しい。料金の交渉という面倒がひとつ減ったのは確かだけれど、やっぱりつまらないしね。

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