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ボリビア旅行7:宿泊施設併設の博物館

ここは貴族の館だったのですが、その後、司教の居宅になったこともあり、何度か所有者が変わった後、19世紀にフランスから派遣された水力発電関係の技師が買い取りました。今もすぐ近くに滝があり、付近の土地を電力会社が所有しています。発電量が少ないせいか、今は稼働していないようですが。

その技師はこの土地がすっかり気に入り、フランスに帰国せずに、ここに住み着きます。その方が現在の当主、アルトゥーロさんの曾祖父です。

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お祖父さんの代からは酪農をはじめとする農園経営で生計を立て、それは今も続けられています。

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Cayaraというブランド名で、牛乳そのものだけでなく、フルーツ味をつけたドリンクとかアイスクリームも製造販売しています。果樹園もあるので、そこの果実を使うのかな?

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車の後ろ。ロールシャッハみたい。

土地の言語はスペイン語で、曾祖父がフランス人だから家ではフランス語を話し、アルトゥーロさんご自身はヨーロッパに留学した後、国連で働き、英国人女性と結婚したので、彼はスペイン語、フランス語、英語を全部、流暢にあやつるという、ホンマモンのマルチリンガル人間なのだ。

オランダ、次にドイツに留学し、農業経営の専門家として国連機関に就職。主にアフリカで農業経営の指導にあたったのですが、どんな国に行ったのかとたずねたら、

「モザンビークでは内戦で、農業指導より何より、土地の人たちを逃がすので精一杯・・。その前の国では、政治がとことん腐敗していて、国連の金をどうやって悪徳政治家に握らせないかという画策で精一杯で、農業どころの話ではなく・・」

苦笑いするしかない仕事人生だったようです。普通なら、「俺、なにやってんだろ?」と絶望的になりそうなものですが、なにしろ国が混乱に次ぐ混乱だった時代のボリビアで育ったので、努力が全く実を結ばない状況にも慣れっこで、それほど暗くもならず、「ま、こんなものかな」といった案配でしょうか。

お父さんが高齢で農園経営が難しくなったため、アルトゥーロさんは50歳ぐらいで国連機関を引退し、戻ってきたそうです。これは私の想像ですが、おそらく相当の斜陽ぶりだったアシエンダを復活させるという意気込みで、家の所蔵品で博物館を作り、それに併設する宿泊施設も作ったのではないかと。

では、お屋敷の中を見せていただきましょう。

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応接間。暖炉があって、とても快適。

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天井画。

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これはこのアシエンダの初代領主だった貴族の時代のスペイン王とその后。だというのですが、ものすごく理想化されていて、とても肖像とは思えませんな。この当時のハプスブルク家には、こんなきれいな王様はいない。

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正面のドアの奥が図書室で、普通の書籍に加え、数百年前の手書きの聖書や古地図など、とても興味深い蔵書です。

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チャペル(礼拝堂)内部。

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広間が博物館として使われています。その所蔵品。

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この部屋以外にも、食堂などのあちらこちらに綺麗なものがたくさん。

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外壁の紋章。

夜のちょっとしたライトアップ。

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